たくさんのbirthdayメッセージ、本当にありがとうございます!
先日ファンの方から彫刻の事について、「どんな風にやっていたんですか?」という質問がありました。
考えていたら、学生時代の事を思い出しました。
僕が専門としていたのは石彫。
主に御影石を掘っていました(日本ではお墓に使われてますね)
彫刻は、極めて孤独な作業です。
ダイヤモンドカッターと、ビシャンと呼ばれる石表面を砕く道具、後はノミで黙々と彫り続けるわけです。
頭で形のバランスを考えつつも、作業自体は単純作業の繰り返しですから、ちょっとした瞑想タイムになります。
研究室の先生には「石と対話しろ」とよく言われました。
(そんなカッコいい境地には到達しなかったなあ・・・)
そんな孤独な自問自答を繰り返しつつ石に向き合うのです。
作業というより、修業に近いかもしれない。
そこで大問題発生。
僕は、孤独な作業が極めて苦手なのです。
だって寂しいんだもん。
みんなでわいわいやってるのが好きなんです。
向いてないじゃん、オレ。
そんなわけで15分おきに「ああ疲れた、お茶飲もう」と石彫場から研究室に帰ってくる僕を見て、みんなに「あんたは、もうちょっと真剣に彫りなさい」と怒られていました。
そう考えてみると、今の仕事は自分に向いていたのかもね。
人とかかわり合うのが好きですから。
でも、この歳になって、もう一度作品を作ってみたいなあともお思います。
きっと、学生当時とは違った目線で作品に向き合えるかもしれません。
写真は僕の作品の中で唯一の受賞作品。
実家に置いてあるのですが、今年帰ったらお花の台になってました。
・・・ま、そんなもんやね。
最近のコメント