コトバノチカラ
今回はリーディング。
簡単なステージングはあったけど、基本的に「読む」行為のみの公演です。
音響・音楽はあるけど、衣装もない、舞台装置も照明も。
つまり、お客様は視覚的要素がほとんど与えられず「観る」わけです。
自分に課していたテーマ。
言葉でどこまで四角を感じさせることができるか。
違った。
視覚ね、視覚。
言葉でお客様を包み込んで、言葉でお客様を別世界へ連れて行く。
僕はテクニックと呼べるほど立派なものはないけど、自分なりの経験や蓄積を総動員して、ジェットコースターのようにダイナミックに、ミリ単位で繊細に、と自分に言い聞かせながら挑戦した。
言葉の世界は本当に奥が深い。
俳優座という劇団に育ったせいか、最近自分で台本を書くせいか、「言葉」がエベレストのように高く、深海のように謎に満ちたものに思える。
今更だけどね。
音楽家が旋律に無限の可能性を見せるように。
画家が一筆の絵の具に無限の世界を描くように。
そんな言葉を書き、そんな風に語ることができたら・・・
夢また夢。
道のりは長い。
一晩経って、痛切に感じる。
まだまだ、やらなきゃならない事が、いっぱいある。
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