サプライズ
先日、札幌に日帰りして来ました。
仕事?
いえいえ、両親の長寿の祝いをして来たのであります。
僕は男三兄弟の真ん中なのですが、僕と同様、東京に出て来ている兄から、ある日電話がありました。
「息子三人で両親の長寿の祝いの食事会をしよう」
ああ、いいね。
「ついては、事前に知らせたら『そんなことにお金を使うな』って言いそうだから、ナイショにしてサプライズにしたいと思う」
了解。
というわけで、両親と同居する弟が、上手く騙して店に連れてくるという手はずになった。
当日、朝一で羽田から出発する僕と兄。
ある百貨店のレストランフロア、母が行きたいと言っていた店で待つ事に。
落ち着かない兄。
「料理を俺たちが仲居さんになって持って行こうか」
いいんじゃない、そこまでしなくても。
お店の前で待ってたらいいじゃん。
「じゃあ、隠れて後ろから驚かそう」
何でそこまで?
兄、レストランフロアのエレベーターを厳しくチェック。
「よし、ここだったら、どこから来てもわかる」
・・・忘れていた、この人は昔から凝り性だった。
そのうち親が姿を見せました。
「来た!」
兄、顔を手で隠して、身を丸くする。
目立つから。
かえって目立つからね、それ。
兄、ひょこひょこと抜き足差し足で、親に迫る。
・・・・子供のような49歳。
兄の思惑通り、両親はびっくり。
「何でいるの?!」
なかば「どっきり」のような記念日になってしまいましたが、両親は喜んでくれた様子。
食事の席での自分たちの昔話。
子育てのエピソード。
ってか、苦労話。
自分に返って、わが息子に「毎日しかって悪い、オレの方がずっとうわ手だった」と反省。
最後は、親子5人で記念写真を撮って、僕は東京へとトンボ帰ったのでありました。
ばたばただけど、充実した一日でした。
でも振り返って考えると、一番喜んでいたのは計画がうまく行った兄かもしれない。
食事しながらも、自慢げに文句を言っていた。
「望は役者のくせに演出しようとしない!」
いや、だからね、もういい歳なんだから。
好きだねえ、あなたも・・・・
| 固定リンク
| コメント (11)
| トラックバック (0)
最近のコメント