8月の終わりに想う
今日は大学の恩師の命日。
彫刻家で、凄く頭のいい人で、でも子供みたいな人。
人を惹きつける魅力のある人だった。
ものの見方、考え方…
単に美術という枠じゃなく、もっと広い意味で影響を受けたことも多かったと思う。
手の表情が凄く豊かできれいな人だった。
そして、47歳で世を去った。
「思い出は死なないからね」
最後に会った時、彼が語ったた言葉。
こうして僕が書くと陳腐に響くけど、とても大事な言葉になっている。
思うに、運命とは自分の力ではなく出会いによって形作られるもので、その意味では彼との出会いは僕の人生のある部分を、確実に開いたものにしてくれた。
そして、今年僕は彼の歳を越えた。
特に何ということはないのだけどね。
今の僕はあらゆる点において、彼の足元に遠く及ばない。
先生、何と言うだろう。
「望、歳だけとって、何も変わってないじゃないか」
にかにか笑いながら言うに決まってる。
はいはい、そうですよ。
先生、俺先生より歳上になっちゃったよ。
まいったな。
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