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大丈夫な役者、剣持直明

現在、札幌公演の準備を進めながらも目の前の「父と暮せば」の稽古に励んでおります。

言わずもがな、本当にいい作品です。
さすが井上ひさし遅筆堂大先生。
忘れてはならない通底するテーマと、胸が締め付けられる人間ドラマが同時進行で進みます。
読み合わせのト書きを読んでいて泣いた演出家です。
これ、絶対札幌に持って行きたいなあ・・・・
 
さて、この作品には僕の大好きな俳優二人が出演していますが、今日は剣持直明氏のご紹介。
剣持のおっさん、出会いは夢座の「山本周五郎の妻」という作品です。
剣持さんは周五郎、僕は周五郎付きの編集者の役でした。
頑固でキュートで、どこか切ない剣持さんの芝居は、とても魅力的でした。
そして酒好きでした。
酔うと残念なおっさんに早変わりします。
完璧です。
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剣持さんは自分で「だるま座」という劇団を主宰しています。
一国一城の主人です。
今回稽古場もお借りして稽古していますが、その入り口には、『大丈夫』という看板がかかっています。
劇団を経営して、役者として立ち続けて、大変こともいっぱいあるでしょう。
でも「大丈夫」という響きが、なんとも言えない安心感を与えます。
考えてみれば、「大丈夫」って、いい加減で素敵な言葉だよね。
剣持さんに「大丈夫」って言われると、何とかなる気がするからすごい。
彼の芝居は観る人に何かを押し付けるでもなく、決めつけるでもなく、支配するわけでもありません。
ただただ無欲にそこにいて、寄り添い、ホッとさせる暖かさに溢れています。
人柄だね。
男惚れする役者、剣持直明。
その「大丈夫」な男の芝居、観に来てください。
絶対、惚れるから。
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もう売り切れ出始めました!

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