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どか雪の原因はオレが雪男だったらしいよ ーその4ー

毎回MAMは「チーム」に支えられています。

その中でも特に今回はとても強く「チーム」を感じた公演でした。
舞台監督の下澤さんは「楽しいなあ」と言いながら色んなことに心を砕いてくれます。
この人は今やMAMの大黒柱です。
今回、照明の鈴木さんは僕が札幌の劇団P-PROJECT時代からお世話になっている人。
音響は札幌で長く活動されていた西野さん。
二人合わせて「仙人ズ」と呼ばれています。
二人合わせて・・・!!!
 
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大先輩が若輩者の舞台のために力を貸してくれるというのは、とてもとてもありがたいことです。
そしてその仙人ズのお目付役であり、鈴木さんの下で照明を担当してくれた干場は、彼女が10代の頃から知っている旧知の中であり、今回の舞台に色々意見を出してくれました。
誰よりも感動屋で号泣しながら鼻にティッシュを突っ込んで照明オペーレーションをしていたそうです。
 
「増澤さん、わかった、私もうやりたくないわ」
 
「観たいんだわ」
 
本当にありがたい。
衣装の青は急なオーダーにもかかわらずスカートを仕上げてくれました。
美術の高村さんは本当に素敵な六畳間を作り上げてくれました。
下さんと二人でセットを見上げながら「いいねえ・・・」
 
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今回の奥田の楽曲は、物語のイメージが伴っていて、「音楽が素敵」という声があちこちから聞かれました。
本人は「もう一曲作ればよかった」って言っていたけど。笑。
剣持氏の大学の先輩、小杉さんは伊達の商工会に声をかけて、広告スポンサーを募ってくれました。
(パンフレットの裏面は伊達一色だったはずです!)
他にもこの舞台を支えてくれたスタッフや協力してくれた人。
色んな人々の力があって、この舞台が出来上がりました。
 
素晴らしいチームです。
改めて感謝します。
 
東京から来てくれた大好きな俳優、剣持・松村両氏。
後輩の僕の言葉に真摯に耳を傾けてくれた勝巳さん。
きっと、色々とっても不安で怖かったろうに、果敢に初ヒロインに挑んでくれた海妃。
色んな歯車が、奇跡のように噛み合った舞台でした。
 
そして、大雪の中劇場にお運び頂いたお客様。
本当に、本当にありがとうございます!
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「父と暮せば」の旅は、まだ続きます。
きっと。
稽古場から見える景色も。
ご覧になったお客様、宜しければごご感想などお聞かせ頂けたら幸いです。
コメント欄でも、mamstage@gmail.comでも。
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どか雪の原因はオレが雪男だったらしいよ ーその3ー

いよいよ札幌での稽古開始。

札幌キャスト、松橋氏は渋い声でどっしりとした芝居。
高橋は繊細な芝居で僕のオーダーを一つとしてもらすまいという姿勢。
東京キャストとはまた違う緊張感。
雪の降りしきる中三人で作り上げる稽古場は、濃密で幸せな空間でした。
僕にとってももう一度最初から作品と向き合ういい機会になったと思います。
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そして東京組が本番1週間前に到着、合流稽古が始まりました。
四者四様、井上ひさしの言葉に近づく作業です。
いい意味で「大人」の稽古場だったと思います。
常に子供みたいに笑いが溢れていたけど。
夢のような時間でした。
そしてよく飲みました。(笑)
プリン隊(プリン体制限を忘れ隊)隊長、剣持直明はこの仕事の直後に来るドラマの衣装の事を、敢えて無視して飲食快楽に走りました。
 
シャッフルの稽古は実は一回しかしませんでした。
僕は作り込みすぎる所があるので、あえて初めてに近い組み合わせで起こる化学反応に期待しました。(実はとても怖かったけどね)
 
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いよいよ本番、まずは東京組。そして札幌組…
大雪に見舞われました……まさかの!
まだ根雪なる時期には早いのに、泣きたくなるほどの大雪です。
大丈夫かいな。お客さん来るんかいな。
にもかかわらず、お客様は足を運んでくださいました。
本当に、本当にありがたかった。
そして僕は予定になかった一言を前説に加えました。
「幕が開けば、そこは真夏の広島です」
その時間だけ大雪から解放された夢の瞬間であれと願いました。
そして最後のシャッフル二公演は、奇跡と言っていい舞台になったと思います。
僕の手からは完全に離れて、なんだかわからない力が作用して、必死に生きている四人がいて、食い入る様に見つめるお客様がいて・・・そして終演後、僕は呆然と、なかなか客席から出てこないお客様たちをロビーで待っていました。
カーテンコールで拍手が鳴りやまないって・・・
そんなことを体現してくれた四人に本当に感謝です。
 
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どか雪の原因はオレが雪男だったらしいよ ーその2ー

そんなわけで2016年に入り、札幌公演に向けての準備に入るわけですが、ここでまた三人で飲んでた勢いで「どうせやるんなら東京でも再演じゃね?」という話に。

お前たちは全部飲んだ勢いで決めてるんかい!というご意見ごもっとも。
その通りです!
 
そこで剣持氏の劇団だるま座のアトリエを10月に押さえて、東京再演決定。
札幌ではもう一組キャストを作って札幌で稽古をしながら、12月に東京キャストと合流という流れを計画しました。
札幌キャスト候補はMAMのワークショップからの新人、高橋海妃とベテラン松橋勝巳氏。
どちらも芝居で組むのは初めてです。
札幌はどんな舞台になるか・・・期待と不安を残しつつも、まずは東京公演再演。
 
今回は苦労しました。
二回目はどうやっても深読みします。
この物語の裏にある深い「沼」のようなものに囚われて僕らは迷走しました。
「単に『お前は生きろ』っていうのも地獄だよねえ・・・」
剣持さんの言葉に息が詰まりました。
改めて、史実に触れることの重さを感じた稽古。
 
新たに課題をたくさん自分たちの中に発見した東京再演。
おかげさまで追加公演まで満員御礼で千秋楽を迎えました!
この舞台はスタッフさんに本当に救って頂いた舞台でした。
制作の間杉さん、照明の大場さんをはじめ、なんと札幌のMAM舞台監督の下澤さんが「遊びに行きます」と称して自分の道具を持って乗り込んできてくれました!
今年は僕が制作と照明も兼任しようとしていたので、非常に助かりました。
そしていよいよ、まず僕が単身札幌に乗り込みます。
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どか雪の原因はオレが雪男だったらしいよ ーその1ー

「父と暮せば」の札幌公演が無事終わりました。

ご観劇頂きました皆様、心より感謝申し上げます。

ずっとFacebookやTwitterで情報を更新して来ましたので、ここで少しまとまった文章で今回の舞台を振り返ってみようと思います。

 

そもそもこの「父と暮せば」は昨年、松村の「ねえノゾムさん、誰かいいおとったんいない?」から始まりました。「私、どうしてもこの台本朗読劇でいいからやりたいんだけど」そう言って彼女が出してきたのがこの台本でした。

剣持さんを紹介して、最初に飲んだ席で酒の勢いで「朗読→芝居にしようぜ」に急遽変更。制作を頼んだ島君が「ろ、朗読じゃなかったんですか?」と泣きそうな声で言っていました。

勢い僕が演出することになり、劇中に出てくる「小いわしのぬた」というとっても美味しそうな食べ物から「nu-ta」とチーム命名。突貫工事の稽古は大変でしたが、結果公演は大好評に終わりました。

井上作品の「言葉」と戦う日々…その言葉の中に篭っているもの。

それは想像以上の体験でした。

千秋楽「これは絶対札幌でやらなくては!」と何故か誓ったのでした。

そして打ち上げの酒の勢いで「札幌行くぜ」と宣言。

そこから札幌シアターZOOとの交渉がスタートするのでした。

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