N43V その3
さて、そしていよいよ「ワーニャ」です。
これがねえ・・・楽しかった!
僕はもともとチェーホフ好きだけど、今回やってみて自分でも演出したり、もっと他も演じたりしてみたくなった。
この「もっとやりたいセンサー」は面白い作品に関わると発動する。
「桜の園」とかやりたいなあ・・・
思えば俳優座に入って、研究生で初めて演じたのが「かもめ」のトリゴーリンだった。
岸田國士とチェーホフは僕にかなり大きな影響が与えたと思う。
今回の上演は約1時間半、言わば「ちょっと駆け足版ワーニャ」と言ってもいいかもしれない。
でもチェーホフのエッセンスはちゃんと香っているし、「ワーニャ」のストーリーは削られることなくきちんと込められている。
初めてチェーホフを観る人にはとても観やすかったと思う。
演じる方もかなりシンプルに入って行けた。
程よく現代的な表現に潤色しているところも大きいと思う。これはやっぱり斎藤歩氏のセンスだなあと思う。
人間て、バカだなあ。
でも一生懸命だもんなあ。
愚かなくらい必死で、笑えるくらい切ない。
そんな「ワーニャおじさん的」世界を僕自身も堪能した公演でした。
あの100席に満たない空間には、そんないくつかの人生が詰まっていたと思います。
僕の最後の「帰りたくないなあ」という言葉はそんな時間と場所に対する愛おしさでもありました。
やっぱり、演劇っておもしろいね。(笑)
ご感想など、お待ちしています。
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