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「かげぜん」終演

「かげぜん」全ての公演が無事終幕致しました。

初演から10年(ウソ、マジで?笑)、やっと実現した再演です。

今回、企画・運営してくれたオフィスRENには本当に感謝。

制作者として誰よりこの作品を愛して下さいました。

この作品を書いた時に、「何年も先まで、何度でも再演できる作品」が大切なテーマの一つでした。

果たして…

 

そして今回集まったメンバーはスタッフ・キャスト共に実に多彩!

その力もあって、とても彩りの濃い作品になったと思います。

主演の太洸くん、伊織ちゃんはもちろん、全キャスト書き手の描いたキャラクターを遥かに超える人物像になりました。発見と変貌に満ちた現場、書き手としては感謝しかありません。

そして、斉藤とも子さん!

若輩者の僕の言葉にも真摯に耳を傾けて頂いて、誰よりも真面目に役に向き合っている姿、セリフ一言が心に「響く」「響かない」を突き詰めている姿に感動しました。

今回、トリプルのカーテンコールでのスタンディングオベーションでとも子さんが見せた涙を僕は忘れることができません。

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照明の大場さん、音響の高塩さん、衣裳の三原さん、美術の竹内夫妻、演出助手の竹本くん、そして音楽の奥田さん、僕にとって初めての人もお馴染みの人も、このスタッフ全員のクリエイションがなければ、この舞台は実現できなかったでしょう。

そして林海象監督!

「監督、演出やってもらえませんか?」「いいよ」「やった!」

飲んでいる時の、こんなやり取りでこの作品の演出を引き受けてくださいました。

誰よりも経験があるのに、誰よりも若い発想の監督。

たった一言で空気が変わったり、役の立ち上がり方が変わったり…

何回心の中で「へえ」を言ったかわかりません。

監督の演出はとても刺激的で、気がつくと僕の作品が「活劇」に変わっていました。感動!

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袖からのぞいている姿が可愛い(笑)。

 

今回の「かげぜん」の旅は終わりました。

ご期待頂けたら、きっとまた新しい「かげぜん」が生まれて続いていきます。

そんなふうに作品が育って行けば、何よりの喜びです。

そんな願いも込めて……

 

そして僕は今回の公演から「また新しい物語」を早く作らなくては!というテーマを貰いました。

よっしゃよっしゃ!

ご観劇、応援、そしてこの作品を愛して頂いた皆様、本当にありがとうございました!

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コメント

人を思いやる心と嘘、人間誰しもが持っている二面性を軸にした見応えのある舞台でした。


現代人に戦時中の時代背景は難しいですが、この舞台を観て遠ざかる戦争について考えるきっかけになれば良いと思うし、この脚本はそういう力を持っていますね。


斉藤とも子さんの揺るぎない演技はこのお芝居の舵取りをしています。
舞台装置や衣裳の色合いは映像表現を意識した演出と感じました。


「くさやの干物」出来栄えをよく観れなかったのが、心残りです。

投稿: 実家 | 2020年2月 5日 (水) 09時41分

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